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ニューヨークの株価が1万ドルの大台を割った。4年ぶり。
世界の金融経済に破綻がやってこようとしている。 昨日は、愛知県稲沢へ。 ユニー本部。 アメリカチェーンストアのレクチャー。 恒例。 その後、前村哲路社長と昼食。 商人舎発起人の商人舎ファミリー。 さて、先週のコーネル大学RMPジャパン開校セミナーの報告。 カメラレポートで。 私は、アカデミズムは本来、 多くの人のためにあると考えている。 大学や学校は、多数の人のための教育機関だ。 だから、その研究と教育内容は、 「普遍性、汎用性、大衆性」を もっていなければならない。 コーネル大学ジャパンもこの趣旨を貫きたい。 だからこうしてブログで公開する。 今後も変わらない。 一部のエリートのための学校ではない。 次の時代のリーダーを養成したいが、 そのリーダーは多くの人に認められ、 多くの人を先導する人だ。 だからコーネル大学ジャパンで教えることは、 普遍性、汎用性、大衆性を備えていなければならない。 おかげさまで、10月3日(金)の コーネル大学RMPジャパン開校記念 「第5回コーネル大学食品産業企業戦略セミナー」は 約700名の参加者だった。 司会は、ずっとコーネル・ジャパン事務局長の大高愛一郎さん ![]() 最初に26名の第1期生を派遣した企業名が告知された。 ![]() その後、日本セルフ・サービス協会会長増井徳太郎さんのご挨拶。 そしてジーン・ジャーマン名誉学長の講義。 ![]() 基調講演のテーマは「世界規模で台頭する食品小売業界の新しい動向」。 ウォルマート、テスコ、ホールフーズマーケット、 ウェグマンズ、アルディなど有力小売企業の 最新の企業戦略の解析。 私には興味深いことばかり。 次にコーネル大学ウィリアム・ドレイク教授の講義。 コーネルの「リーダーシップ論」 「効率の高い小売業の組織づくりを目指して」という副題。 リーダーシップ、変化への対応力、ビジョンの重要性など、 丁寧に語ってくれた。 これは勉強になった。 わたしのこれからの講義の基本にもなる。 ![]() ドレイク先生の話は、 コーネル大学食品産業マネジメント学科の歴史を思わせた。 骨太な企業戦略と組織行動概論であった。 ![]() そこで昼食休憩。楽屋裏。 ![]() 午後は、フリードマンズ・スーパーマーケットの、 キャロル・ビッター社長の講義。 108年続く老舗スーパーマーケットで、 ペンシルバニア州に6店を展開。 優秀なインディペンデント。 ![]() フリードマンズの徹底した地域密着、顧客志向。 自らの強みを磨き、いかに大手競合店との差異性を実現させたか。 歴史と伝統がその差異性の源である。 変えてはいけないものは変えない。 ビッターさんは、コーネル大学で博士号を取得しているが、 理論と理念を併せ持った人間的にも大変魅力的な女性である。 次にウェグマンズで唯一の日本人カテゴリー・マーチャント、 吉野邦夫さんの講義。 ![]() カテゴリー・マーチャントとは、 「仕入れをしないバイヤー」。 単身アメリカに乗り込み、 店舗の一スタッフから3年で カテゴリー・マーチャントの座を手にした。 ダニー・ウェグマンズ会長からもっとも期待されている若手の一人。 ![]() 吉野さんのテーマは、 「ダニー・ウェグマンズ氏から感じ、 ウェグマンズ社で学ぶ人間性とマネジメント発想」 伊藤園との米国での日本茶市場創造や様々な新規事業開発、 その背後にあるウェグマンズの企業理念・文化、組織力、商品開発力、 ナレッジマネジメントなどが、語られた。 このセミナーのハイライト。 「第一回日本スーパーマーケットベスト店長大賞」 コーネル大学RMPジャパンの使命の一つは、 スーパーマーケットの地位向上。 スーパーマーケットの店長が、 いかに素晴らしい仕事であるかを広く知っていただくために 社団法人日本セルフ・サービス協会が設立した賞。 選考委員は、社団法人 日本セルフ・サービス協会 増井徳太郎会長、 コーネル大学 ジーン・ジャーマン名誉教授、 コーネル大学RMPジャパン結城義晴副学長、 月刊「食品商業」山本恭広編集長、 日本食糧新聞板倉千春記者、 そして「チェーンストアエイジ」千田直哉編集長。 第一回目の受賞者はお二人。 ?ヤオコー川越南古谷の小澤(こざわ)三夫店長。 ![]() ?あおきフードストアあおき東京豊洲店の横山幸雄店長。 ![]() 増井会長より表彰状、ジャーマン名誉教授より 記念品がお二人に贈られた。 その二人の店長にも加わっていただいて、 日米ベスト店長のパネルディスカッション。 「私のリーダーシップ実務論」 米国代表として、2008年度に、 アメリカで最も優秀なスーパーマーケット店長を 称える「FMI店長賞」を受賞したハナフォード・ブラザース社 クリントン店店長のシェリル・ロンディネリさんに ご参加いただいた。 ![]() 私のコーディネートで、 ロンディネリ店長、 ヤオコー小澤店長、 あおき横山店長の 経験や店長の役割について語ってもらった。 ![]() 小澤店長は、 店長の役割はコーディネーター(売り場づくり)、 指導者(人材育成)、 マーケッター(お客様の変化を捉える)の3点を強調。 ![]() 「部門(間の壁)を壊すのが自分の仕事」 実に意欲的な意見を、披露してくれた。 横山店長は、あおきの個店主義経営のもとで、 「店主」として店舗運営、組織、地域社会と、 どう向き合うかというお話。 「店主」という言葉が印象的。 横山さんのいう店長は、 上から言われるままに仕事をしているサラリーマンではなく、 自主性をもって経営に当たるストアディレクターである。 横山さんは、まさに一家言をもった店長だ。 ![]() ロンディネリ店長は、単なるボスではなく、 チームリーダーとして組織の力を引き出すことが重要と主張。 さらにロンディネリさんは、地元の商工会議所の委員を務めるなど、 地域コミュニティにコミットしていることを語ってくれた。 貴重な事実であった。 ![]() それぞれの「店長論」が活発に意見交換された。 総括講義は、コーネル大学RMPジャパン副学長の私の出番。 「知識商人の時代がやってきた」 ![]() マネジメントの父、ピーター・ドラッカー教授の言葉。 「鋸や金槌、あるいはペンチしか持たない者には、大工は出来ない。 それらの道具を一揃えにしたとき、 初めて大工道具を手にしたということが出来る」 このコーネル大学RMPジャパンは、 将来の経営者養成のため、 「業界内大学」として「ひと揃えの大工道具」を、提供していく。 最後は、荒井伸也首席講師のお話。 ご存知、作家・安土敏氏。 オール日本スーパーマーケット協会会長。 ![]() このコーネル大学ジャパンは、 荒井さんの『スーパーマーケット原論』を理論的な支柱としている。 そのことを強調してくださった。 高等教育機関は、本来、 そのベースとなった教育体系の頂点に位置する。 しかしだからといって、 実務に生かされなくては意味がない。 神は現場にあり。 小売りの神は細部に宿る。 これがわがコーネル・ジャパンの合言葉でもある。 ご愛顧、ご協力をお願いしたい。 <結城義晴> PR ![]() ![]() |
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